こんにちは宇崎ツカです。
いちど栃木県に戻ってきました。
そして鹿を鉄砲で撃ちに行って一匹しとめたので、
解体して食べます。
足が長いと邪魔になるので、ヒザから下をとりました。
ヒザの裏に少し切れ目を入れて、大きくひねると簡単にもげます。
頭を分離します。
いちど喉仏まで切れ目を入れてから、
首の間接を大きくひねって間接をはずしてから、
首の骨の内側の神経のスジを切断すると、
簡単に頭を切り離せます。
腹を割ります。
心臓と肺を囲むように胸骨があるので、
バキバキと割ります。
内臓を取り出します。
けっこうしっかりとくっついているので、切りながらはがしていきます。
心臓と肺を取り出します。
子宮がありました。
駆除の書類に胎児がいるかどうか記入してね、
という項目があるので、子宮の中を確認します。
いました。
胎児あり、と記入します。
ここまでだいたい15分です。
イノシシを8匹解体したので、だいぶ慣れましたね。
水で冷やして血を流して包丁を研いで少し休憩します。
コーヒーブレイクしたあとに、
お肉の解体にとりかかります。
ブルーシートの上にのせて泥と水がお肉につかないようにします。
泥まみれや水浸しだとお肉の食感や品質がダダ下がりになってしまいます。
ほんとうは吊るして解体するのがいちばん良いですが、
吊るしの道具を山に持ち込むのは無理だし、
獲物がでかいと重くてめんどうでそれなりの技術が必要です。
寝かして解体しても泥や水が付かないなら効果は同じなので、
寝かして解体するスキルをあげていきましょう。
98円のブルーシートにねかして皮をはいでいきます。
前足は肩の後ろの肩甲骨で繋がっているので、
肋骨に沿って切っていくとスパっと腕ごと切れます。
江戸時代のチャンバラで腕がスパっと斬り飛ばされるシーンがありますが、
あのシーンは骨ごと腕を斬り飛ばすのではなく、
切り上げで脇の下から肋骨沿いに肩の腱を斬りはなしているものだったんだなあ。
包丁でこんなに簡単に腕こと切り離せるなら、
日本刀なら演出というわけではなく、本当に肩から腕ごと切り飛ばせるのかもしれませんね。
足の皮を剥ぎます。
モモ肉を剥ぎ取ります。
切り取ったらすぐにビニールの袋に入れちゃいます。
泥・水・毛がついていない上質な鹿肉を手に入れました。
泥まみれや水浸しだと腐るのが速いからちゃっちゃと袋詰めするのがいちばんだと思います。
前足を剥ぎ取ります。
肋骨の内側にある、内ロースを剥ぎ取ります。
背骨から肋骨をきりはなしてリブロースを手に入れます。
背骨にそってついている背ロースを剥ぎ取ります。
これで、ほとんどの食べられる部位を手に入れました。
ここまで1時間ちょいでした。
もう少し短縮できそうですが、リブロースは食べる部分がすくないからバラ肉だけ切って、肋骨は捨てるほうがいいかも。
リブロースは栄養たっぷりの固体じゃないとお肉ついてないし、野生動物でリブロースしっかり付いてる固体はあまりいないです。
これで調理が完了しました。
あとは焼いて食べるだけになります。